歯の一列すべてを製作する
「オールオン6」
「オールオン6」とは、上顎または下顎の歯の一列すべてを製作し、6本のインプラントで固定する治療方法です。義歯とは形が違う、天然歯のような快適さを得ることができます。
「オールオン6」は、ポルトガル・リスボンのDr.パウロ・マロによって開発された「オールオン4(ALL-on-4)」という治療技術(最低4本のインプラントで一列すべての歯を固定する)の一形態です。顎骨が丈夫であるほど歯を支えるのに必要なインプラントの本数は少なくても安全といわれており、当院では、西洋人に比べ顎骨が丈夫でない日本人に適した「オールオン6」を推奨しています。
この治療の最大のメリットは、短期間で見た目を劇的に改善することができ、尚且しっかりと噛めるようになるという点です。初めて耳にする方には、大がかりな手術を想像されると思いますが、埋入するインプラントの本数が少ないため、費用や身体の負担を大幅に軽減させることができます。また、手術中は痛みもなく、入院もする必要がありません。それだけではなく、その日のうちに固定式の仮歯が入ります。
歯が残っている場合の対処法
手術中に残っている歯を抜歯し、同時にインプラントを埋め込む手術となります。
オールオン6治療の流れ
STEP.1 カウンセリング
患者さまのこれまでの病歴や持病、ご要望、歯の状態を確認します。
STEP.2 検査
CT撮影、レントゲン撮影などで、顎の骨の状態を確認します。
STEP.3 治療計画
カウンセリングと検査の結果をもとに、治療計画を立案、ご提案します。
STEP.4 一次手術
6本のインプラントをそれぞれの穴に埋め込みます。歯茎をメスで切開した場合は、糸で歯茎を縫い合わせ、最後に仮の人工歯を取り付けます。
STEP.5 結合期間(3ヵ月~6ヵ月)
手術後、埋め込んだインプラントが骨と結合するまで安静期間を置きます。
STEP.6 人工歯の装着
インプラント体が定着したことを確認し、インプラント体と被せ物の連結部分を装着します。被せ物を装着し、最終の調整を行います。
STEP.7 メインテナンス
インプラントを長持ちさせるために、定期的にメインテナンスを行います。
担当医のご紹介
インプラント(専門医, 指導医) 宗像 源博 (むなかた もとひろ)
東京医科歯科大学歯学部 卒業
公益社団法人 日本口腔インプラント学会 専門医・指導医
公益社団法人 日本顎顔面インプラント学会 指導医