矯正治療について
矯正治療は、歯並び、噛み合わせの乱れを治す治療です。きれいな歯並びになることで、社会生活や人生においても前向きで積極的になれたという声もとても多く耳にします。また、見た目ももちろん大事ですが、歯並びが良くなると、むし歯や歯周病になりにくい口腔環境への変化が期待できるとともに、咀嚼や呼吸機能の向上にもつながります。
矯正治療が必要な典型例
前突
上の前歯が強く前方へ傾いているいわゆる出っ歯の他、上顎全体が前に出るケースもあります。
うけ口
下の歯が上の歯より前に出ています。下顎が大きすぎるか、または上顎が小さすぎるのが原因です。
すきっ歯
歯列はすき間なく並んでいるのが理想ですが、歯と歯の間が開きすぎた状態。前歯で気になります。
開咬
上下の歯を噛み合わせたとき、前歯の間にすき間があります。指しゃぶりや舌のクセなどが原因です。
交叉咬合
上下の歯を噛み合わせたとき、上下で中心がズレている状態。さまざまなパターンがあります。
乱ぐい歯、八重歯
歯並びが凸凹になっているのが乱ぐい歯、上の糸切り歯が歯列から飛び出るのが八重歯です。
歯科矯正の様々な治療方法
唇側(表側)矯正
もっとも一般的な矯正治療です。「ブラケット」という装置を付け、そこにワイヤーを通して歯を少しずつ動かして歯並びをきれいに整えます。ブラケットは金属製だけでなく、プラスチック製、またはセラミック製の目立たないものも選べます。部分的な矯正(部分矯正)も可能ですが、要相談になります。
- 成人矯正
- 880,000円(部分矯正の最低額)~1,100,000円(全顎)
- 資料採取
- 55,000円
- 調整料
- 5,500円
- 矯正に関する抜歯
- 11,000円/本
- アンカースクリュー
- 22,000円/本
※価格は全て税込です。
マウスピース矯正(インビザライン)
うすい透明のマウスピース型の矯正装置を10日から2週間ごとに交換しながら歯を適切な位置に移動します。マウスピース矯正の最大のメリットは取り外しが可能ということ、食事などの日常生活を快適に過ごせます。ただ、マウスピース矯正は適応が難しい方もいらっしゃいます。詳しくは担当医までお尋ねください。
こどもの矯正治療
3歳からのこどもの矯正では、マイオブレース・システムとよばれる予防矯正を提案させていただきます。夜間就寝中などにマウスピースのようなものを装着することで、歯や顎の正常な発達を妨げる口腔習癖を正すことができます。また、6歳~9歳からはじめる場合は、歯が生えるスペースを確保するための矯正治療が必要になります。
矯正治療の流れ
STEP.1 カウンセリング
まずは、矯正治療に関する心配や疑問をお伺いします。それから患者さまの歯並びを診査し、治療の大まかな説明や見通し、お見積もりをお話します。 希望があれば当日、精密検査も可能です。
STEP.2 精密検査・診断
歯並び、噛み合わせの検査や、レントゲン撮影、口腔内写真・顔貌写真の撮影などを行い、その結果をもとに治療計画を作成します。治療方法や治療期間・費用などをご説明し、納得して治療を受けていただけるよう、十分に話し合ったうえで治療方針を決定いたします。
STEP.3 治療開始
決定した治療方針にもとづいて、治療装置を装着します。
STEP.4 歯の移動&定期通院
一回の処置に必要な時間は15分から1時間程度です。通院の頻度は、4~8週間に一度が目安となります。 通院期間は、患者さまのお口の状況により様々です。部分矯正など簡単な治療であれば半年程度で終了する場合もありますが、全顎矯正では2年以上かかる場合もあります。
STEP.5 保定装置装着
歯並びがきれいに整ったあと、歯に装着されていた矯正装置を取り外します。 治療後の歯並びは放置すると元の位置に戻ってしまうため、きれいな歯並びを維持するために、数年をかけて保定させる期間が必要となります。そのために、取り外し可能なマウスピース状の保定装置(リテーナー)を作成して経過を見守ります。
STEP.6 全ての治療が完了
保定装置を付け続けながら、歯を固定しかみ合わせを安定させていきます。数か月に一度の割合で通院していただき、歯が安定したことを確認出来次第、治療終了とさせていただきます。