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10月15日 東郷重興先生による「第112回 一燈塾」を開催いたしました。

2019年10月15日

徳真会クオーツタワーにて、元日本債券信用銀行頭取の東郷重興先生による第112回一燈塾が開催されました。

テーマは「平成金融危機と日債銀事件~失われた20年を振り返る~」。

始めに、バブルから平成金融危機に陥るまでの状況についてお話いただきました。1980年代後半に日本は不動産バブル、財テクブームの中にありましたが、その後1993年には金融危機を迎えます。

東郷先生はその金融危機の最中、1995年に国際局長に就任。その後大和銀行事件などを経て1年で国際局長は退任され、日債銀へ転出されました。

日債銀では、約2か月の期間で2900億の増資などを行うなど、不良債権処理に取り組まれました。

1998年には日債銀を国有化、三井信託銀行と合併することとなり、金融危機は終息を迎えていきます。
2001年に日債銀はあおぞら銀行と名前を変えておりますが、今でも東郷理事長に恩義を感じていらっしゃる方が多く、依然と変わらず関わりを持っていらっしゃるそうです。

また終わりには12年間の裁判生活をを振り返り、その中での苦労などもお話いただきましたが、この期間も悪いものではなかったと仰っていたことがとても印象的でした。

最後に、当グループ代表の松村より、「六然」の中でも「失意泰然」が最も難しいというお話をさせていただきました。困難や逆風の中で、いかに坦々とやるべきことをやるか、ということです。東郷先生は一連の危機的な状況の中で、まさにこの「失意泰然」の姿勢を貫かれた、大変偉大な先生であると実感しました。

今回は金融に関してのご講義でしたが、その歴史について興味を持つ、大変良い機会となりました。