2017年3月27日
毎月、歴史上の人物にフォーカスをあてて日本の歴史や文化の素晴らしさを講義いただいている今年の温故知新塾。
今回のラインナップは〝桓武天皇・藤原道長・ハプスブルグ家・清少納言・紫式部〟でした。
44歳という働きざかりの年齢で即位し、混乱の世を治めるべく尽力したのが桓武天皇。 当時、権力を掌握していた神社・寺院に対しては行いを正し、兵役と税に苦しんでいた農民に対しては義務を緩和したとのこと。
"強きをくじき弱きを助ける"その姿勢に感銘を受けました。
「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思えば」で知られるのは藤原道長。
藤原家は、自らの力で成りあがろうとするのではなく、娘を后にし、天皇の親族になることで力をつけていきました。
このような“戦略結婚”によって勢力を拡大していった例が日本だけでなく、中世ヨーロッパにもあったとしてご紹介いただいたのが、ハプスブルク家でした。
そして、ハプスブルク家の在り方から“女性の強さ”を教えていただいた一方で、紫式部が世界最古の小説を書いた背景に、男性の地道な努力があったとのお話も印象的でした。
今回のラインナップからも、学びとり、参考にできそうな知恵が盛りだくさんであり、参加された皆様それぞれが様々な視点からご講演を楽しまれたのではないかと思います。
次回の講義も楽しみにさせていただきたいと思います。
この度は貴重なご講演をいただき、誠にありがとうございました。