2019年6月17日
元通産大臣で自民党東京都連最高顧問の深谷 隆司先生による温故知新塾が開催されました。
今回は、冒頭で前回同様、時事問題のお話をされたのち、深谷先生が先月末に関西の大学でご講義されたときのお話をいただきました。
まず、安倍総理のイラク訪問について言及されました。ハメネイ師との対話を、エネルギー自給率の低い日本に石油やLNGを供給するうえで非常に重要な交渉の場を得た、大きな成果として評価すべきとお話されました。
また、年金制度についても触れられ、「100年続く安心」という言葉が、「次世代のための仕送り制度として、100年続く素晴らしい制度」という意味のものであり、「老後の生活費を全て賄うもの」と誤解してはならないと警鐘を鳴らされました。
先月末の大学でのご講義では、通商産業省での業務についてお話されたそうです。当時の通産省の方々は、「通常残業省」と言われるほど死に物狂いで働かれていたそうです。
学生との対話で最も強く感じたことは、政治家や歴史上の人物をあまり知らないことであったそうです。背景あるのが、若者の新聞離れです。そのような時代に教養を身につけるために重要なのは読書であり、本の読み方として、「精読」「熟読」「卒読」「乱読」を教えていただきました。最後に、良くないのは「積読(つんどく)」というユーモアまでいただきました。
これからの日本を支えるリーダーとして、心に留めるべき課題について改めて考える機会となった温故知新塾でした。