2019年5月20日
元通産大臣で自民党東京都連最高顧問の深谷 隆司先生による温故知新塾が開催されました。
今回は、前回からの1ヶ月の間に深谷先生の身のまわりに起きた様々な出来事の中から、特に印象深く感じられたものを3つご紹介していただきました。
一つは、統一地方選です。選挙のサポートを通じて、ご自身の選挙人生を振り返られたお話をいただきました。選挙を通じて様々な人と関わる中で学んだことは、洪自誠による随筆集「菜根譚」の中にある「恩は宜しく淡よりして濃なるべし。濃を先にして淡を後にすれば、人はその恩を忘る」という一節に詰まっているそうです。意味は、「人付き合いにおいては、徐々に濃度を高めていくことが大切」というものだそうです。最初から濃く付き合っては、良い関係が築けないとのことです。
深谷先生に起きた大きな出来事の二つ目は、耳鳴りに襲われたことであるそうです。大変お辛い思いをされたとのことです。ただ、その苦しみの中で数々のご友人からの心配や励ましの声、アドバイスを受け、論語のとある一節が身にしみたそうです。それは「己に如かざる者を友とする無かれ」というもので、「自分より優れたものをもっている人を友人にすべき」という意味だそうです。自分にない経験や知恵をもっている友が、困ったときに助けてくれることを実感したそうです。
そして、この1ヶ月間で深谷先生の身のまわりに起きた出来事の中で最も大きかったものは、何と言っても天皇陛下の生前譲位であったそうです。明治以降、生前譲位が行われてこなかった経緯や、昭和天皇の崩御のときには1年間喪に服したとのお話を聞き、上皇さまの国民に対する思い、お考えの深さを改めて感じました。
この日も、豊かな学びと深谷先生のユーモアに満ちた、大充実の温故知新塾となりました。