トピックス News & Topics

神渡 良平先生による「第106回 一燈塾」が開催されました

2017年4月25日

4月25日、徳真会クオーツタワーに作家の神渡良平先生を講師としてお招きし、
第106回 一燈塾が開催されました。テーマは、「人は何によって輝くのか」。

38歳のときに脳梗塞で倒れ、半身不随となった神渡先生。
職を失い、どのように身を立てるか悩んでいるときに安岡正篤氏の教えにふれます。
それは「どんな人間にも、一隅を照らすことはできる」ということ、
孟子や孔子も説いているように「全ての人に自分の役割がある」ということでした。

これをきっかけに、脳梗塞を天が自分に与えた意味のある試練と捉え、リハビリに励み、
目覚めさせてくれた安岡氏について執筆することを決心されたそうです。

4年をかけて執筆したその本はベストセラーとなります。
しかし、母親との間に確執があり、心の晴れない時期が続いたそうです。

そこで「内観」に出会い、母との思い出を一つ一つ振り返り、母の愛を再確認したそうです。

これらのエピソードからは、すべてのものに意味があること、
すべてのものに感謝することの大切さを教えていただきました。

そして、そのようなお話をご自身の体験だけでなく、
同様に内観を体験された侍JAPAN・小久保監督のお話や、
ナチスドイツによるユダヤ人迫害を乗り切り、「夜と霧」を著したヴィクトール・フランクルのお話など、
数々の人物の例とともに掘り下げていただきました。

「人は何によって輝くのか」

それは、様々な出来事を真正面から受けとめること、
それによって生まれる“主体性”
とのお話でした。

現在、辛い立場や逆境に立たされている人も、
限りなく前向きな気持ちになれた一燈塾ではなかったでしょうか。