2016年6月15日
6月14日、徳真会クオーツタワーにて山下泰裕先生による一燈塾が開催されました。テーマは「夢への挑戦」。
山下先生は、ロサンゼルスオリンピック柔道金メダル、そして公式戦203連勝という輝かしい成績を残されました。現在は柔道やスポーツを通して「人づくり、人間教育」を目指して全日本柔道連盟をはじめ、様々な団体やプロジェクトにて活躍されています。
今回の山下先生のお話は、ロサンゼルスオリンピックで金メダルに輝くまでの道のりではなく、主にその後の活動や現在の山下先生の人格がつくられていった過程について語られました。 特に印象深かったエピソードは、ロサンゼルスオリンピックを機に現役を引退された山下先生が大学柔道部にて教育者として活動を始められときのお話です。
当時、大学4年生だった柔道部の生徒は山下先生から見ると、モチベーションが低 く、楽な方ばかりを選ぶ生徒として映っていました。しかし、ネガティブな印象と裏 腹にその生徒は白血病の子供のお見舞いに通い詰めるという、優しい一面を持って いました。
それを機に山下先生は、どんな人にも必ず光り輝く一面があること、また同時にそれまで自身がそういった生徒としっかりと向かい合っていなかったのだということに気付かれたそうです。
「叱ることも大事だけれども、一人ひとりのいいところを引き出し光を当てることで、十人十色の輝きが生まれるのではないか。加えて、教育者として人を多面的に見ていく必要がある」と。
その後は多くの生徒との良好な関係を築くことが出来たそうです。
山下先生が人生にかけた「夢への挑戦」とは
・子供たちが柔道をすることを楽しみにするような時代が来ること。
・柔道は人間教育だと言われるようになること。
・こういう柔道界をつくりたい。
様々な失敗や苦悩を超えて、夢に向かって突き進まれる山下先生の姿勢に感化され方も多いのでは。
私たちもこのような姿勢をもって、大きな夢に向かって取り組んでまいります。