子どもの矯正治療
子どもの矯正治療は、永久歯が生え揃うまでの期間の「正しい歯並びへと誘導する予防矯正」が主になります。永久歯が生え揃った後に(12歳頃から)行う矯正治療は、大人が行う矯正治療と同じものになり、歯の抜歯やブラケット装置を使用した治療になります。
「予防矯正」は3歳頃からスタートすることが可能で、口腔機能やあごの発達を促し、自然な歯並びを目指していきます。予防矯正が効果的であればブラケット装置を使用する本格的な矯正治療は必要なくなります。(開始時期やお口の状況によって適した治療を提案させていただきます)
3歳から始める「子どもの予防矯正」
子どもの予防矯正では、マイオブレース・システムとよばれる予防矯正を提案させていただきます。夜間就寝中などにマウスピース型の装置を装着することで、歯やあごの正常な発達を妨げる口腔習癖を正すことができます。
マイオブレース・システムについて
マイオブレース・システムは、3歳から15歳における、子どもの早期予防矯正です。大人の矯正と違い、抜歯やブラケットを使用せずに、自然な歯並びを目指します。取り外し可能なマウスピース型の装置を就寝時などに装着することで、鼻呼吸、上顎につけた正しい舌の位置、正しい飲み込み方を教え、あごが本来の大きさまで十分に発達するよう導くことができます。その結果、すべての歯が収まるための十分なスペースが確保され、自然とまっすぐな歯が生えます。
マイオブレース治療の効果
- 間違った口腔習癖を改善する
- あごの発達や位置を改善する
- 歯並びを改善する
- 顔の骨格の最適な発達を促す
- 健康改善
- 健康な食習慣を促す
以下のような習慣が身につきます
- 鼻呼吸
- 安静時の正しい舌の位置
- 正しい飲み込み方
- 唇を閉じた姿勢
マイオブレース・システムの仕組み
マイオブレース・システムでは成長に応じた4つの治療ステージに対応しています。習癖の改善、歯列の発育、歯の配列、保定です。これらの装置を併用し、成長と共に歯並びを整えていきます。
マイオブレース・システムの最適な治療開始時期
効果を十分発揮する最適な治療開始時期は、3歳からとなります。12歳で臼歯が生え揃い、おとなの歯並びが完成するまで治療を行います。中学生になるまでに、可能な限り負担の少ない装置(マイオブレース・システム)で、きれいな歯並び・かみ合わせを目指しましょう。
マイオブレース・システムの治療費
- 費用
- 300,000円
※価格は全て税込です。
6歳~9歳から始める「子どもの矯正」
あごが小さすぎたり、歯が大きすぎて歯とあごのバランスが崩れている場合や、出っ歯・受け口などの骨格的に重度な不調和がある場合などは、予防矯正装置(マイオブレース・システム)のみで治療することは困難です。ですが、子どもの矯正装置を使えば、あごを育てながら広げ、歯を並べるスペースをつくることが可能です。子どもは骨がやわらかく、成長する力があるため、矯正治療であごの成長をコントロールすることが可能です。
「子どもの矯正治療」で使用する矯正装置
小学校低学年のころは、歯みがきの負担が少なく、表からは見えにくい装置で治療していきます。小学校高学年になると、おとなの歯の根が完成し、歯みがきが上手になってきたところで、歯の表側におとなの矯正治療でも使用する装置をつけて、仕上げの治療を行います。
こんな場合は子どもの矯正治療をご検討ください
- 歯がガタガタしてきた
- お肉を噛み切れない
- 食事に時間がかかる
- 歯が内側から生えてきた
- 前歯が出ている
- 受け口になっている
- 生えてこない歯がある
子どもの矯正治療の最適な治療開始時期
あごを積極的に育てて、自然で無理なくきれいな歯並び・かみ合わせをつくるためには、おとなの歯が生えてきて、歯並びが気になり始める6歳から9歳に矯正治療を始めるのがおすすめです。※8歳以上のお子さまは、子どもの予防矯正装置(マイオブレース・システム)のみでは治療出来ません
子どもの「受け口」の矯正
受け口(反対咬合)は、上顎の骨が適切に発育していないことで生じます。この場合、上顎牽引装置といわれる装置を用い、上顎骨の前方への成長を促します。
上顎の骨は10歳前後に発育のピークを迎え、それを過ぎるとあまり成長しなくなるといわれています。よって、上顎牽引装置を用いた治療はこれ以前に行う必要があります。
このタイミングを逃すと外科手術を行わなければ改善が難しくなりますので、お早めのご相談をおすすめいたします。
子どもの矯正の治療費
- 装置料
- 300,000円
- 受け口の矯正
- 上記に追加で100,000円
(上顎牽引装置を用いた矯正) - 調整
- 3,300円
※価格は全て税込です。
12歳から始める「矯正治療」
永久歯が生え揃ったこの時期からの矯正治療の内容は通常の大人の矯正治療と同じ内容になります。あごが成長しているため、この時点で歯が揃うスペースが足りない場合は抜歯を行い、ワイヤー装置を使用して矯正治療を行います。