コラム
子どものむし歯予防の大切さについて
むし歯になったら、歯医者に行けばいい。と思っている親御さんは、お子さまのむし歯に対しても、同じ考えを持っているのではないでしょうか。今回は、そんな親御さんのために、子どものむし歯予防の大切さについてご紹介いたします。ぜひご参考になさってください。
一度むし歯になったら、健康な歯は取り戻せません
一度むし歯になってしまうと、どんなに優れた歯科医師が、費用と技術を惜しみなく費やしたとしても、本来の健康な歯とまったく同じ状態に回復させることは不可能です。また、むし歯や歯周病は、原因菌・生活習慣・治療状態などの要素が絡み合い、再発と治療を繰り返す「負の連鎖」から抜け出せなくなってしまいます。このようなことから、むし歯や歯周病にならないように、幼いころから、しっかりと予防することがとても大切です。
子どものむし歯の進行図
子どもの歯(乳歯)はいずれ、おとなの歯(永久歯)へと生え変わりますが、子どもの歯がむし歯になった時、そのままにしてはいけません。
子どもの歯にむし歯が多いと、おとなの歯が生えてくる際に問題を起こします。歯並びが悪くなるだけでなく、その後のあごや脳の発達に支障をきたす場合があります。そのため、子どもであっても定期的なメンテナンスは、とても大切になります。
子どものむし歯予防の5つのメリット
子どものうちから、しっかりむし歯予防をすることで、以下のようなメリットがあります。
- 子どもの歯(乳歯)にむし歯がなければ、おとなの歯(永久歯)がむし歯になる確率が減ります
- 子どもの歯(乳歯)がむし歯になることを防ぐことで、歯並びが悪くなることを防ぎます
- むし歯予防の一つである「規則正しい食生活」を行うことで、むし歯予防だけでなく、心と身体の健全な成長発育にとってもいい影響を与えます
- 子どもの頃からむし歯予防の習慣を身につけておくことにより、成人疾患の一つである歯周病予防にも大変有効です
- 子どもの頃からむし歯予防を行っておくことにより、きちんとした知識が身につけられ、おとなになってもご自身の歯でおいしく食事をすることが出来ます
徳真会グループのむし歯予防の取り組み
徳真会グループでは、子どものむし歯予防の取り組みとして、4つの方法をおすすめしています。
- 歯みがきトレーニング
- 歯の溝からのむし歯を防ぐシーラント処置
- ご自宅でお母さんと歯みがきレッスン
- 定期的な検診
歯みがきトレーニング
正しい歯のみがき方を歯科衛生士がていねいにご説明いたします。歯みがき方法の習得時期は、手先の動きが器用になり、歯みがきの重要性も理解出来るようになる5~6歳から、思春期の始まる前の8~9歳までが最適と言われています。歯みがきの習得は、1~2回の練習で身につくものではないので、少しずつ何回にもわけて、定期的に練習することが大切です。
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歯の溝からのむし歯を防ぐシーラント処置
奥歯や前歯の裏側にある溝は、汚れが溜まりやすく、むし歯の出来やすい部分です。このような歯の溝には、シーラント処置と呼ばれる予防法が効果的です。フッ素が放出される樹脂で溝を埋めて、汚れやバイ菌が入り込まないようにします。しかし、その後しっかり歯みがきをしなければ、歯と歯の間や、歯と歯ぐきの間からむし歯になってしまいます。一通り治療が終わった後も、3カ月おきの定期的な検診をおすすめします。
ご自宅でお母さんと歯みがきレッスン
お子さまのむし歯予防で一番大切なのは、毎日の歯ブラシケアです。お子さまが楽しんで歯ブラシが出来るように、ご自宅でお母さんと一緒に歯ブラシレッスンをしていただくことをおすすめします。
定期的な検診
お子さまの歯並びやかみ合わせは、日々変化しています。定期検診では、むし歯になりそうな歯がないか、歯並びや歯の生え替わりに異常がないかのチェックを行い、むし歯の早期発見、早期治療を行います。
まとめ
子どものむし歯予防の大切さについて、お分かりいただけたでしょうか?
子どもの頃からむし歯予防を行うことで、おとなになっても自分の歯で食事をする確率は格段に上がります。また、歯並びや健全な成長発達にも関わってくることから、ご家族みんなで歯みがきの仕方を見直し、楽しくむし歯予防に取り組むことが理想的です。