コラム
歯みがきの基礎知識について
皆さんは、毎日行っている歯みがきの仕方に自信がありますか?毎日歯みがきを行っているのに、むし歯や歯周病になってしまった方が、この記事を読んでいる人の中にも、多くいるのではないでしょうか。今回は、歯みがきの基礎知識についてご紹介します。ぜひご自身の歯の磨き方と比べて、より良い歯の磨き方を覚えてくださいね。
寝る前は、とくに丁寧に歯みがきをしましょう
むし歯や歯周病を予防するために最も重要なことは、正しい歯の磨き方で、むし歯や歯周病の原因となるプラーク(歯垢)を毎日こまめにしっかりと落とすことです。
食後が最も、お口の中が酸性化するため、むし歯を防ぐ一番いい方法は、食後すぐに磨き残しがないように、1本1本ていねいに奥歯まで歯みがきを行うことです。不規則な歯並びの場合は、そうでない場合と比べると、歯と歯の間や歯と歯ぐきの間に磨き残しが多くなるため、歯間ブラシやデンタルフロスを使用することをおすすめいたします。
就寝前の歯みがきは、一日の中でも最も重要になります。唾液の役割と重要性についてご説明しましたが、就寝中は特に、唾液の分泌が少ないため、お口の中で細菌が繁殖しやすい状態になります。そのため、夜寝る前には時間をかけて、念入りに歯を磨くことが大切です。予防の一番の近道は、プラーク(歯垢)の繁殖を防ぐことです。
歯磨き方法のポイント
お口の中には、歯と歯の間や、歯と歯ぐきのすき間、奥歯の届きにくいところ、歯の裏側など、複雑なたくさんの凸凹があります。ぜひ、下記4つのポイントを参考にして、歯みがきに取り組んでください。
- 自分の歯並びや歯の形をよく知ること
- 歯ブラシが届きにくい、奥歯の溝や歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目などは、1本1本ていねいに意識しながら磨くこと
- 奥歯の隅まできれいに磨くために、歯ブラシのヘッド部分が小さめのものを使用すること
- 歯と歯ぐきに負担を傷つけてしまうことのないよう、時間をかけて優しくていねいに磨くこと
一般的に歯のみがき残しが多い部分
奥歯の正しい磨き方
奥歯のまわりは歯ブラシが届きにくいため、磨き残しの多いところです。歯ブラシのヘッドが小さく、奥歯に届きやすい形状の歯ブラシを選ぶことをおすすめします。
前歯の正しい磨き方
下の前歯の裏側や、前歯の裏側は磨くのが大変なため、磨き残しが多いところです。下の前歯の裏側は、歯ブラシのかかとを使うと、うまく磨くことが出来ます。前歯ブラシを縦にして、毛先が歯の裏にしっかり当たるようにし、上下に細かく動かして磨いてください。
歯並びが不規則なところの磨き方
歯並びが不規則なところは、歯ブラシを正しい角度に当てて磨くことが難しいのですが、1本ずつ歯の向きや生え方に合わせて、ていねいに磨いてください。
前に出ている歯の方が歯ブラシが当たりやすいため、磨き残しは比較的少なくなります。その一方で、後ろ側に引っこんでしまっている歯は、歯ブラシが当たりにくいため、磨き残しが多くなります。隠れている歯にも歯ブラシが当たるように、意識をして歯を磨いてください。
歯が重なっている部分にも、優しく毛先を入れてください。
歯並びが不規則で引っこんでいる歯の側面も磨き残しが多いので、意識的に歯を磨いてください。
歯と歯ぐきの間の正しい磨き方
下の前歯の裏側や前歯の裏側は磨くのが大変なため、磨きの残しが多いところです。下の前歯の裏側は、歯ブラシのかかとを使うと、うまく磨けます。前歯ブラシを縦にして、毛先が歯の裏にしっかり当たるようにし、上下に細かく動かして磨いてください。
まとめ
むし歯や歯周病を予防するために最も重要なことは、むし歯や歯周病の原因となるプラーク(歯垢)を毎日こまめにしっかりと落とすことです。今回ご紹介した歯みがき方法を毎日継続して行うことで、お口のトラブルを予防することができますので、ぜひご自宅で実践してみてくださいね。